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ゲキ×シネ最新作『乱鶯』劇団☆新感線VAC会員限定先行上映イベント開催決定!

ゲキ×シネ『乱鶯』

公演終了のご報告


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撮影レポート:大谷亮介編

さて、ヴィジュアル撮影レポートの最後を締めくくるのは、この物語上では悪役にあたる北町奉行所与力<黒部源四郎>に扮する大谷亮介さんです。劇団☆新感線には記念すべき初参加となる大谷さんに用意された、今回の撮影のための衣裳はいわゆる“火事羽織”。つまり出陣する際の装束で、胸当てには黒部家の大きな家紋が入っています。これまた高橋岳蔵さんの手によるオリジナルで武家によく使われていた“澤瀉(おもだか)”紋をアレンジした紋どころとのこと。頭にかぶっているのは、陣笠(じんがさ)で、この現場では通称“オニヘイヘルメット”などと呼ばれている模様です。


大谷亮介

まずは全身を収める写真から撮影開始。河野さんから「最初はシリアス系でいきましょう。口はへの字でお願いします」と言われ、「への字ですか! 僕の場合はあまりやりすぎるとお笑いになっちゃいそうだなあ」とニヤリとする大谷さん。仁王立ちになったり、思い切り両手を広げたり、腕組みをしたりと、さまざまなポーズで撮っていきます。


大谷亮介

小道具としては十手を持つことになり、その持ち方は岳蔵さんが直接指南。岡田カメラマンから「その十手をレンズに向けて突き出してみてください」と言われた大谷さんは、早速ビシッと十手を突き出し「ひっとらえよ!」となぜかセリフ付きで気合もたっぷり入れながらポーズ。


大谷亮介

その大谷さんのセリフがどうやら気に入ったようで、河野さんは「何か他にもいろいろと言いながら撮ってみましょうか」とリクエスト。すると大谷さんは動きを変えるたびに「ええい、斬れ、斬れぃ!」「うーん、そいつは思案が必要だ」「名を名乗れぃ!」「拙者を何者と?」など、思いつくままに今回の台本とはまるで関係のないセリフをどんどん口にしていきます。


大谷亮介

そんなさなかのちょっとした隙に、メイキング映像を撮影中のスタッフのカメラを見つけた大谷さん。そのレンズに向かって「お世話になります」とぺこりと会釈したりして、お茶目な笑顔も見せてくれています。と思えば、撮影が再開された途端、今度は「先ほどからカシャカシャと、余の写真を撮るとは何事だ!」「無礼千万!」「このたわけ、ありていに白状いたせ!」などなど、バリエーション豊かに時代劇風の名台詞が次から次へと飛び出し、スタジオ内はすっかり笑いに包まれつつ、撮影は無事終了。


大谷亮介

大谷さんにも初めて劇団☆新感線の舞台に参加するにあたっての思いなど、うかがってみました。

――まずは、今日の撮影の感想をお聞かせください。

実に丁寧に撮影していただきまして。和服を着るのも好きですし、まだ稽古も始まっていないのになんだか半分テンションが上がってきて大変楽しかったです。映像で裃をつけさせていただいたことはありますが、舞台でこういう与力みたいな役人を演じるのは初めてなので、少し勉強してから稽古に臨みたいと思っています。

――今回、新感線からのオファーを聞いた時にはどう思われましたか。

なんでかな?と思いました(笑)。もっと若いころにやりたいなーと思って、新感線の劇団員の方とご一緒した時には特別に元気にふるまって無言のアピールをしていたつもりだったんですけど。そのころにはお声がまったくかかりませんでしたね。こうして還暦を過ぎましてから声をかけていただきましたので、なんとか体力面で足を引っ張らないよう、今から老体に鞭打ってトレーニングに励んでおります。

――新感線の劇団員にはどんなイメージがありましたか。

最初に共演したのは粟根まことさん。面白い人だなと思って、聞いたら新感線の方だと。そのあと橋本じゅんさんと別の芝居でご一緒したり、高田聖子さんとか、ちょっとずつみなさんと知り合いになって。古田新太さんと久しぶりの共演なので楽しみです。それと最近ちょっと仲良くさせてもらってるのが右近健一さん。右近さんの歌が好きで、時々ライブにいっております。今度シャンソンを教えてくださいと、あつかましいお願いもしているくらい。今回の旅公演の間に教えを乞うて、歌の勉強をさせて頂きたいとひそかに考えています。

――公演中、また別の楽しみができそうですね。

この年齢で旅公演の最中に毎晩飲んでいたら、グダグダになってしまいますからね。節制こそ命ですから。なるべく先に帰ってホテルで勉強したりして、老後を無駄に過ごさぬよう、覚悟してやっていきたいと思っています

――今回、一番楽しみなことはなんですか。

とにかく今は、いのうえさんの演出される新感線、倉持さんの書かれた作品の中で、自分に与えられた役割をしっかりと十二分に果たしていきたいという思いでいっぱいです。その世界の中できちんと他の俳優さん、劇空間にも影響を与えられるよう、きちんと準備をしてがんばりたいと思っています。

 
文:田中里津子 撮影:田中亜紀






 

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撮影レポート:山本亨編

<鶯の十三郎>の命の恩人となる<小橋貞右衛門>を演じる山本亨さん。劇団☆新感線にとってはもはや“準劇団員”のような存在の山本さんではありますが、『蛮幽鬼』(2009年)以来、実に7年ぶりの参加となります。「ついに、こんなに真っ白な頭で出ることになりましたよ」と苦笑いで話しかける山本さんに「いやあ、なかなか似合いますよ!」と、いのうえさん。


山本亨

<小橋貞右衛門>は幕府目付からのちにさらに出世していくような役どころだということもあって、衣裳は羽二重の着物に固地(かたじ)の羽織と織物の袴という落ち着いた雰囲気の組み合わせ。羽織には家紋が入っていますが、この「小橋家の家紋」も高橋岳蔵さん考案のオリジナルの紋どころ。岳蔵さんによると建築紋と呼ばれる“六葉”紋をアレンジし、“橋”の欄干の上の部分にも見える模様を図案化したものなのだとか。ちなみに同じ紋は息子の<小橋勝之助>の羽織にもしっかり入っているので、そちらも要チェックです。


山本亨

撮影開始早々、二本差しにした刀に手をかけ、ギラッと眼光鋭い表情でたたずむ山本さん。「いいねえ、すごく渋い!」「本当に江戸時代の人みたい!!」と、その渋さにスタッフ一同もすっかりメロメロです。河野さん曰く「この人の場合はあまり派手な動きにはしたくないんですよ」とのことで、大きなアクションではなく、腰を落として刀を構えたり、刀を抜く瞬間をスローモーションで繰り返したりと、静かでありながらも力強さを感じさせるようなポーズが続きます。


山本亨

「真面目な人風に」「今度は険しい表情で」「視線はレンズじゃなく、今、斬り捨てた相手に向ける感じで」など、次々と指示が繰り出されていきます。さらに「顔の前で刀身を光らせたい」という岡田カメラマンのリクエストには、自ら鞘から刀を抜き出してさまざまな角度で構えてみせる山本さん。その様子をモニター上でチェックしていた河野さんも「さすがの迫力やな、すごい強そうだ!」としみじみ、感心しきりです。


山本亨

山本亨

撮影終了後、山本さんにも今回の舞台への思いをお聞きしてみました。

――まずは、今日の撮影の感想をお聞かせください。

久しぶりにこうしてきちんとした中剃りの鬘(かつら)をつけた気がするので、ちょっと緊張しました。しかも今回、ここまで白髪ですし。ひげもこんなに白いですしね。

――そのひげは自前なんですか。

自前ですよ。ちょっと白く染めてもらいました。実際はごましお状態、ごまちゃんです……いや、本当にすごく緊張しました(笑)。

――(笑)。久しぶりの新感線ですね。

新感線は『蛮幽鬼』以来で出させていただくので、7年ぶりですね。また出られて幸せですよ。そういえば『蛮幽鬼』の時は、やたらと立ち回りがたくさんあったんですよ。しかも堺雅人さんと早乙女太一くんと僕とが、最後に戦うことになるので本当にしんどくて。だってあの時、僕は40代後半だったんですけど太一くんは18か19歳くらいだったんですからね。それも盆(回り舞台)が回りながらの立ち回りだったから、まるで大運動会のようでした。でもすごく楽しかったんですけどね。

――さっきいのうえさんに「ついに、こんなに真っ白い頭で」なんておっしゃられていましたが。

ここまで真っ白い頭で老け顔にしたのは初めてですから。さっき聞いたら、どうやら粟根さんの役よりだいぶ年齢が上の役柄らしいんです。粟根さんが50〜60代だとすると、僕は70代くらいになっちゃうんですかね? 当時だともう亡くなってるような年齢なんじゃないのかな、「人生50年」と言われていた時代ですから。

――大東駿介くん演じる<勝之助>のお父さんの役ですよね。

あんな素敵な息子がいるなんてね。でもなあ、兄弟ではなくて親子だとはねえ。

――そして、古田新太さん演じる<十三郎>の命の恩人でもある。

助ける側なんですよね。いじめられる側かと思っていたのに(笑)。僕はもともと新感線のファンで、ずっと客席から観させていただいていた人間ですから、ふるちんのことは色気があってチャーミングですごく素敵な俳優さんだと前から思っていたんです。昔、何かのインタビューで「尊敬する俳優は先輩の真田広之さん、好きな俳優は古田新太さん」と答えたことがあったくらい。ん? ゴマスリしてるみたい……?(笑)いやいや、本当のことですから。

――今回、山本さんから見るとどんな座組になりそうだと思われていますか。

年齢層が高いですよね。自分が平均年齢を上げている一人でもありますけど(笑)。そうそう、大谷亮介さんには演出してもらったことあるんですが、一緒に舞台に立つのは初めてなんですよ。懐の大きい、すごく色気のある俳優さんなので、その大谷さんと、もちろんふるちんと、さらには(稲森)いずみさんと、たくさん絡めたらいいんですけどね。ともかく大好きな俳優さんたちと、大好きな新感線に参加できるわけなので、思いっきり暴れられたらいいなと思っています。

 
文:田中里津子 撮影:田中亜紀



 
 

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撮影レポート:粟根まこと編

怪我をした<鶯の十三郎>を助けることになる、居酒屋・鶴田屋の主人<勘助>を演じるのは粟根まことさん。色は地味でもちょっと洒落た縞の着流しに前掛けをつけ、片たすきをしたいでたちで、しっかりした働き者の店主という印象です。丸メガネをかければ準備万端。「似合う!」「キターッって感じがする!!」との声がかかる中、撮影スタートです。


粟根まこと

身体の前で両手を組んだポーズから始まり、ゆっくりと身体を回転させながら、いろいろな角度でシャッターが切られていきます。基本的に表情は終始シリアスで、笑顔はほとんどなし。ぴしっと姿勢もよく、清潔感漂う店主という感じなのですが、うしろ姿を撮っている時にはなんだか哀愁が漂っているようにも感じます。


粟根まこと

岡田カメラマンからは「片手だけ腰に手を当ててみて」「今度は天を仰ぐようにしてみてください」など、河野さんからは「哀しげに下を向いて」「今は優しいイメージだったから、次はもうちょっとクールで強めな感じでお願いします」など、さまざまなリクエストが繰り返されます。それぞれに粛々と対応していく粟根さん。「祈るような表情で」という注文には両手の指を軽く組もうとし、ふと「こうすると五郎丸ポーズになっちゃいそうですね」とニヤリ。この時ばかりは、周囲のスタッフも大笑い。


粟根まこと

さらに撮影途中、河野さんから「後半はもう少し髪を乱してみたい」との提案があり、ヘアメイクのスタッフがその場で顔にかかるおくれ毛をほんの少しだけ増量。その途端にちょっとやつれた感じにもなり、なんとなく役柄の背景にドラマが見えてくるような気もしてきます。モニターチェックしていたスタッフたちも「こうなると、なんだか薄幸そうなおじさんにも見えますねえ」と感想をポツリ。


粟根まこと

粟根さんが持つ小道具は日本手ぬぐい。動きのあるショットを撮るために、何度も手ぬぐいを振り上げたり、逆に上から振り下ろしたり。これもまたタイミング勝負。絶妙な一瞬がモニターに映し出されると、手にしているのは武器ではないにもかかわらず「カッコイイな、なんだか『必殺』みたい!」と大好評だったのでした。


粟根まこと

撮影終了後、粟根さんにも今回の作品への思いを語っていただきました。

――まずは、今日の撮影の感想をお聞かせください。

今回は居酒屋の店主ということなんですが、新感線に限らず、私の場合は町人の役をやることがすごく珍しいんですよ。今日は髷(まげ)も町人髷ですしね。だいたい、新感線が江戸時代をモチーフにすることも少ないし、その場合でも私は役人だったりすることが多いので。町人なんてほぼ初めてに近いです。前回の『五右衛門vs轟天』の<からくり戯右衛門>は確かに江戸時代の町人ではあるけど、一応学者的な位置の人間で頭巾をかぶっていますし、あの中はおそらく髷ではなく総髪ですから。こういう、町人髷で月代(さかやき)ありというのは、初めてかもしれないです。

――裸足に草鞋(わらじ)を履くというのも初めてかも?

そうですね、草鞋もめったに履きませんね。本編でどうするかはわかりませんけど。新感線では雪駄が多いですし、時代背景を無視して“エアー地下足袋”とかを履かせてもらっていますから。だけど今日も、草鞋だとリノリウムの上ですべる、すべる。なので、これを履いて舞台に立つのは難しいと思いますね。

――<勘助>という役柄についてはどんな印象ですか。

江戸時代の居酒屋の店主で普通の町人なので、初めてだしどうしたものやらという印象です。いい人なのかどうかも、あまりここでしゃべってしまうと後半に謎を持った人間になる可能性もありますしね。ま、でも本編がザ・時代劇といったテイストの作品で、後半はわりとスカッとできる勧善懲悪なところもありそうなので、みなさんにきっと楽しんでいただけるはずだと思いますよ。

――これから本番に向けて、何か研究されたりしますか。

時代小説を読んだり映画を観たりしたいなと思っています。いつもの新感線は外連味の多い作品が多いので稽古中も山田風太郎さんとか隆慶一郎さんみたいな、ちょっとフックのかかった小説を読んだりしているんですが、今回は純・時代劇ですから。藤沢周平さんや司馬遼太郎さんの王道の時代小説で勉強したいなと思います。あ、あと池波正太郎さんも何冊かこの機会に読むつもりでいます。でもね、池波さんを読んでいると美味しいものが食べたくなるんですよ。小説を読みながらも知らない江戸グルメの名称が出てくると、読む手が止まってすぐiPadで調べ出してしまうんです。「へえ、“五色茶漬け”という食べ物があるんだ。今でも食べられるところってあるのかな」と検索したりして。『乱鶯』はどうですかね、私が経営している居酒屋で、食べるシーンも出てくるかと思うんですけど。ここはぜひ、(高橋)岳蔵くんにがんばってもらっていかにも美味しそうな小道具をたくさん並べていただきたいものですね。

 
文:田中里津子 撮影:田中亜紀
 



 

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撮影レポート:高田聖子編

準備を終えてフロアに登場するやいなや「おっ、艶やか〜!」「いかにも仕事ができそうな女将に仕上がってるね!」などと周囲から気軽にバンバン声がかかりまくっていたのが、高田聖子さん。今回は<十三郎>と<勝之助>が潜入することになる浅草の呉服屋・丹下屋を仕切る、男まさりの女将<お幸>を演じます。


高田聖子

もみじと流水柄の入った華やかなブルーが目に鮮やかな引きの着物に、中筋と蝶柄のオレンジの帯という組み合わせがとっても個性的。派手さの中にもしっとりとした大人の色気も感じられます。チラリと裏地にも流水の模様が見えるところが、また粋。裾を長く引きずる形になるので、足元のラインが綺麗に出るようにと聖子さん本人と衣裳スタッフはずっと裾の広がり具合を気にしながらの撮影になります。


高田聖子

テスト撮影で表情をチェック中、聖子さんが「これだとちょっと眉毛が若々しすぎないかな?」とつぶやくと、河野さんも「そうだな、もうちょっと年齢を上げた感じにしたいなあ」。そこで早速、眉のメイクを直すことに。しばらくして最初よりきりっと細めの眉になって再登場した<お幸>に、今度は「いいじゃん、やり手、やり手!」「色っぽいねえ!」とまたもや声がかかります。


高田聖子

後ろを向きながら上半身をひねった立ち姿を撮っている際には、やはり着物の皺の流れが美しく斜めに入るようにと衣裳スタッフがミリ単位で気を配る場面も。あくまで完璧な美しさを、この場にいる全員が求めている現場です。河野さんも「もう少し帯の柄が見えたほうがいいか。うーん、やっぱり着物って面白いよなあ」などと言いつつ、よりベストな柄の見え具合を工夫しては、姿勢や身体のひねり具合を聖子さんに指示出ししていきます。


高田聖子

顔のアップを撮影している時には角度をゆっくりと変えていくたび、聖子さんの表情がしっとりと落ち着いた奥様風になったり、気の強そうな勝気な女性に見えたりし、まとう雰囲気も少しずつ変わっていっているように感じられました。その後も「女中に小言を言っている感じで」、「今度はけだるい雰囲気で」というような、さまざまな注文にもすぐさま見事に反応していく聖子さん。


高田聖子

ラストカットまで「カッコイイ!」が連発しきりだった今回の撮影、聖子さんの感想を聞かせていただきました。


――まずは、今日の撮影の感想をお聞かせください。

いつもとはちょっと違って落ち着いた感じがしましたね。いつもはもっと動きがマンガっぽかったりもするので、そういうことを今回は極力抑えたという感じでしょうか。別に謎の面白い武器も持たなくていいみたいだし(笑)。それに、半鬘(はんがつら)というのもなかなか珍しいですよね。

――それ、半鬘というんですか?

前のほうは自分の髪を利用しているんです。後ろのほうは鬘ですけど。

――まさに、大人の女性の色気が出てましたね。

いひひ、どうなんですかねえ。ま、大人というか年増というか(笑)。

――メイクも途中で変えていましたし。

もっとやり手っぽくということで眉毛をマイナーチェンジしたりしてみました。だけど勝手に年増風に想像していたものよりもなんだか可愛らしい着物だったので、あら、カワイイって、ちょっとうれしかった(笑)。

――今日の時点では<お幸>はどんなキャラクターかわからない状態ですが。

もう、なにしろ逆木(圭一郎)先輩と夫婦の役だということが最も想像できない部分ですよ(笑)。夫婦役なんて、たぶん初めてのことですし。ん? あったかな、いやなかったはず。

――今回、新感線初の大人っぽい本格時代劇だと聞いて、どう思われましたか。

我々もそういう年齢になったのか、そういう世界に足を踏み入れても生意気じゃないくらいの年齢には達したのかもしれないなと思いました。いつもはナンチャッテ的なところがありましたけど、今回はどのくらいそれを排除して、ミルクも砂糖もないブラックコーヒーにするのかというのが楽しみです。

――まさにいのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK、のブラックはブラックコーヒーのブラックだとか。

らしいですね。私はブラックコメディとかブラックユーモアとかのブラックなのかなって勝手に思っていたんですが、どっこいブラックコーヒーだというんでビックリしました(笑)。たぶん、いのうえさんの中ではコーヒー、イコール、大人というイメージだったんでしょう、きっと。

――本番に向けて、聖子さんが一番楽しみな点は。

そうですねえ。私、子供の頃から時代劇が好きだったんですよ。だから今回、そういう本当の時代劇というものにちょっとでも近づけたらうれしいなと思っています。

 
文:田中里津子 撮影:田中亜紀



 

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